これはソビエトの月探査衛星ルナ3号によって1959年10月3日に撮影された月の裏側の写真です。月の裏側の様子は、ルナ3号の観測によって明らかにされました。ルナ3号による探査の前年には、同じくソビエトのルナ2号が初めて月の地表への着陸に成功しています(実際には着陸というよりも、衝突に近いものでしたが)。このように人類の月探査の黎明期はソビエトがリードしていました。ちなみに、月の自転周期は地球を周る公転周期と同期しているため地球から月の裏側を見ることはできません。
NASAが毎日更新している Astronomy Picture of the Day (APOD) に簡単な日本語の解説を加えて紹介しているAPODのファンページです。1995年6月の本家サイト運営開始日に遡って「古い写真から順番に」紹介していますので最新のAPODとは少し違った楽しみ方ができると思います。随時更新。オリジナルページは、こちら⇛http://apod.nasa.gov/apod/astropix.html
1995年9月14日木曜日
人類が初めて見た月の裏側
これはソビエトの月探査衛星ルナ3号によって1959年10月3日に撮影された月の裏側の写真です。月の裏側の様子は、ルナ3号の観測によって明らかにされました。ルナ3号による探査の前年には、同じくソビエトのルナ2号が初めて月の地表への着陸に成功しています(実際には着陸というよりも、衝突に近いものでしたが)。このように人類の月探査の黎明期はソビエトがリードしていました。ちなみに、月の自転周期は地球を周る公転周期と同期しているため地球から月の裏側を見ることはできません。
1995年9月13日水曜日
楕円銀河 M87
M87は楕円銀河というタイプの銀河です。我々の天の川銀河は渦巻銀河で渦状腕が見られるのに対して楕円銀河には渦状腕はなく回転楕円体状の形状をしています。また、楕円銀河は渦巻銀河に比べてガスや塵の量が少なく年老いた星が多いという特徴もあります。楕円銀河の中でもM87は特に変わっており、一般的な楕円銀河に比べると質量が圧倒的に大きいことが知らています。M87は乙女座銀河団の中心に位置しており、多くのガスや塵がこの銀河に何らかのメカニズムで流入して巨大化したのではないかと考えられています。この写真はアングロ・オーストラリアン望遠鏡で撮影されたものです。
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1995年9月12日火曜日
渦巻き銀河 M83
アングロオーストラリア望遠鏡で撮影された渦巻銀河 M83の写真です。渦状腕に沿って青く見えるところには主に生まれたばかりの若い星が分布しています。一方、渦状腕にそって黒く見えている部分は、星間塵による吸収で背景の光が隠されている部分です。我々の銀河系も、M83と同様に渦巻銀河であり、M83の方から銀河系を観察すると、ちょうど我々がM83を見ているのと同様の渦巻銀河が観測されるはずです。
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1995年9月11日月曜日
幼少期の太陽系を垣間見る
この写真に写っているのは、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたオリオン星雲内で生まれつつある極めて若い星々、いわば星の胎児の様子です。この写真に写っている星は極めて若く、数百万年前に形成されたばかりだと考えられています。それぞれの星の周りに「原始惑星系円盤」と呼ばれる円盤状の構造が見えています。我々の太陽系の惑星も、50億年前にこのような原始惑星系円盤の中で生まれたと考えられています。
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1995年9月10日日曜日
球状星団M4に見つかった白色矮星
これはハッブル宇宙望遠鏡で撮影された球状星団M4の一部です。写真の中で白丸で囲まれている淡い天体は、白色矮星と呼ばれる天体です。太陽程度の質量の星がその一生を終えると、星の残骸として白色矮星が残ると考えられています。白色矮星は当初は高温ですが、やがて少しづつ冷えていきます。球状星団中の白色矮星の年齢を調べることで球状星団の年齢や宇宙そのものの年齢を探る手がかりが得られると考えられています。
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1995年9月9日土曜日
月への最後のミッション
NASAはこれまで9回の月着陸ミッションを行い、合計12人の宇宙飛行士を月面に送り込んできました。この写真に写っているのは、1972年に行われた最後の月着陸ミッション(アポロ17号)で打ち上げを待っているサターン5型ロケットです。アポロ17号のミッションを最後に、人類は月へ降り立っていません。
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1995年9月8日金曜日
赤外線で見た銀河系の中心部分
銀河系の中心部分は、星間空間の塵による吸収によって可視光ではその様子を見ることができません。この画像は1990年にCOBE衛星によって撮影された銀河系中心部分の赤外画像です。赤外線の波長域では、可視光に比べて塵による吸収が少なく銀河系中心部分の様子をつぶさに観察することができます。
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