1995年12月1日金曜日

ペガサス座51番星に見つかった系外惑星


私達人類は広大な宇宙の中で孤独な存在なのでしょうか?1995年の10月、人類はその問いに対する答えに一歩近づきました。二人の天文学者(マイケル・メイヤーとディディエ・ケロー)が、ペガサス座51番星に少なくとも1つの惑星が存在することを発見したのです。この写真中央に明るく写っているのがペガサス座51番星です。ただし、発見された惑星をこの写真で確認することはできません。惑星は、その重力による51番星の僅かな動きを検知することで存在が証明されました。これまで、太陽系以外で惑星が発見された例は少なく(注:2017年においては、数百個の系外惑星が確認されています)、惑星が見つかった場合でも、その惑星が中性子星であるなど、太陽系の状況とはかけ離れたものでした。しかし、このペガサス座51番星に発見された惑星の場合、51番星が太陽と似た星であるため、これまでとは異る意味合いを持ちます。51番星に発見された惑星は、恒星に近い軌道を公転する木星に似たタイプの惑星だと考えられており、その公転周期は4日ほどです。(写真の中に見える十字線は、観測装置によって人工的に作り出された光学パターンであって、実際の星の形を表すものではありません。)
(執筆:2017/12/3)

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