1995年9月18日月曜日

UKシュミット望遠鏡でとらえられた大マゼラン雲


探検家マゼランは、有名な世界航海の道中、南天の夜空を熱心に観測しました。かじき座ときょしちょう座には2つの巨大な星雲が横たわっていますが、今日これらの星雲は、探検家マゼランにちなんでマゼラン雲と呼ばれています。マゼラン雲は我々の銀河系に寄り添うように存在している不規則な形の銀河です。この写真に写っているのは2つのマゼラン雲のうち大きい方の大マゼラン雲です。大マゼラン雲は我々の銀河系から最も近い銀河で、距離は約18万光年です。大小マゼラン雲と銀河系の間は、冷たい水素ガスの帯でつながっています。なぜそのような水素ガスの帯が存在するのか今のところはっきりとした説明は存在しません。最近では大マゼラン雲に属する星による重力効果が検出され話題となりました。重力レンズ効果を詳しく調べると、電磁波では観測できない物質の存在を知ることができると考えられています。

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