1980年11月に土星を通過した探査機ボイジャー1号が撮影した土星の入道雲のクローズアップです。土星の雲は、ほとんどが水素とヘリウムのガスでできていますが、わずかに他の元素が加わることで、その色彩が生まれます。上の写真は、これらの色をコンピュータで強調したものです。通常、雲は帯状に分かれているだけですが、この写真の中央部には、赤い楕円形の雲が加わっています。その色から、周囲の雲とは少し組成が異なることがわかります。土星には新しい探査機カッシーニが行くことになっており、現在1997年の打ち上げが予定されています。
(翻訳:2023/2/3)
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