上の百武彗星のカラー画像は、3月21日、22日の夜に撮影されたものです。今夜、百武彗星は地球に最接近し、北半球の上空を1000万マイルまで接近します。暗いところでは、尾が約20度(満月の40倍)にも広がり、その大きさは300万マイル以上にもなります。彗星(コメット)の語源はギリシャ語の「アスター・コメテス」、つまり長い髪の星という意味で、百武彗星の髪は太陽に近づいても伸び続けているのです。 尾は、彗星核の氷の表面にある物質が太陽によって加熱・昇華(固体から気体に直接変化)され、ガスやダストが宇宙空間に噴出することで長くなっていきます。そのため、彗星の尾は、彗星軌道の後ろをついていくのではなく、太陽から遠ざかる方向に伸びていきます。尾は今後数日で、50度近くまで大きくなると予想する人もいます。百武彗星はこれから3月中と4月の大部分、北半球で見ることができます(天気がよければ)。尾は空の暗いところから最もよく見えるでしょう。4月3日の満月が近づくと、月明かりで彗星が見えなくなりがちですが、4月3日には月食が起こります。
(翻訳:2023/2/7)
(翻訳:2023/2/7)
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