1995年12月26日火曜日

降着円盤を含む連星系


我々の太陽は、単独で存在するという点で宇宙の中では比較的珍しい星だと言えます。一般的に、ほとんどの恒星は2つ以上の星からなる連星系として存在しています。星は質量が大きいほど早く進化するので、連星系を構成する星のうち、より大きな質量の星はより速く進化し、最終的に白色矮星、中性子星、ブラックホール等のコンパクトな重い天体へと進化します。質量の軽い星は遅れて進化し、最終的に外層が膨張する段階に入ると、膨張したガスはコンパクト星の上に落下していきます。この時の様子を描いたのが上のイラストです。青い巨大な星(後から進化した星)からの放出されたガスは、伴星であるコンパクト星に向かって落下し、コンパクト星の周りに降着円盤を形成します。コンパクト星の表面はガスの落下によって高温に加熱され、X線、ガンマ線等を放出したり、さらには大爆発を引き起こすこともあります。
(執筆:2019/7/19)

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