1995年7月31日月曜日

土星リングの超微細構造


ボイジャー2号による土星探査では、土星リングの背面にある星の像が、リング内の物質によって掩蔽される現象を利用して、土星リングの微細な構造が調査されました。この写真は、掩蔽現象を利用した補正によって明らかにされた土星リングの微細構造の様子です。ボイジャー2号による通常の写真撮影ではここまで精緻な構造を明らかにすることはできません。

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1995年7月30日日曜日

ボイジャー2号がとらえた土星の輪


1610年にガリレオが発見して以来、土星の輪は天文学における重要な研究課題となってきました。ガリレオが観測していた当時の望遠鏡は解像度が低く、リング状の構造をハッキリと見ることはできませんでしが。しかし現在では、探査機による近傍からの直接観測によって極めて精緻な画像が得られるています。

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1995年7月29日土曜日

亜鈴星雲 M27


亜鈴星雲 M27はこぎつね座にある惑星状星雲です。惑星状星雲には M27のようなリング状のものもありますが、亜鈴星雲の様な双極型のものも多数知られています。アレイ星雲は小口径の望遠鏡で眺望を楽しめる双極型惑星状星雲の代表格です。

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1995年7月28日金曜日

不規則銀河 M82


銀河というと渦巻きを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、全ての銀河が渦巻き型という訳ではありません。銀河の中には、楕円形の銀河もあれば、不規則型の銀河もあります。M82は不規則銀河の代表格です。不規則な形状は、若い星からの恒星風、暗黒物質による吸収などによって形成されると考えられています。

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1995年7月27日木曜日

リング星雲 M57


太陽程度の質量の星がその寿命を終え、星内部での核融合が止まると周囲に星の構成物質を噴出しその結果惑星状星雲が形成されます。リング星雲 M57は小口径の望遠鏡でもその姿を楽しめる代表的な惑星状星雲の1つです。写真中央に写っている青い点は白色矮星と呼ばれる天体で、物質が噴出した後に残った星の芯です。

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1995年7月26日水曜日

球状星団 M15


球状星団は100万個ほどの恒星が球状に集まった恒星集団で、銀河系の周囲を軌道運動しています。M15は見かけ上最も明るく見える球状星団の1つです。球状星団には年老いた星が多く存在することが知られています。

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1995年7月25日火曜日

カニ星雲 M1


カニ星雲として知られる M1は、1054年に起こった超新星爆発の後に残った超新星残骸です。星雲の中心には表面を超新星爆発で失った星の芯である中性子星が見つかっています。

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1995年7月24日月曜日

アンドロメダ銀河 M31


アンドロメダ銀河 M31 は、我々の銀河から最も近い渦巻き銀河で、銀河系とともに局所銀河群の主要メンバーです。アンドロメダ銀河は、我々の銀河系と構造や規模が良く似ていると考えられています。写真の中で、アンドロメダ銀河の周囲に写っている星はアンドロメダ銀河の星ではなく、前景にある我々の銀河系に属する星です。

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1995年7月23日日曜日

三裂星雲 M20


三裂星雲の名前で知られるM20は、今まさに星が生まれつつある現場だと考えられています。生まれたばかりの若い星は、波長の短い光を多く放射するため、可視光のカラー画像では青く写ります。この写真は口径15センチの望遠鏡で撮影されたものです。

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1995年7月22日土曜日

火星表面に見つかった人面状の構造


バイキング1号の火星周回衛星から1976年に撮影されたこの人面状の構造は、当初人工的に作られた構造物ではないかと疑われたため、多くの雑誌や新聞を賑わせました。しかし、その後の詳細な調査により、自然に形成された地形が偶然人面状に見えていることが明らかとなりました。

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1995年7月21日金曜日

バイキングによる火星探査


1976年に探査機を火星に送り込んだバイキング計画では、火星周回軌道からの写真撮影だけではなく、火星表面に探査機を送り込み、写真撮影や土壌中の微生物の探査が行われました。残念ながら発見が期待された微生物は見つからず、バイキングが送り返した写真に写っているのは荒涼とした赤い大地のみでした。

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1995年7月20日木曜日

火星のグランドキャニオン


バイキング衛星から撮影された火星のグランドキャニオンとも呼ばれるマリナー渓谷の画像です。渓谷の長さは約4000キロメートル、深さは約6キロメートルにもおよびます。

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1995年7月19日水曜日

火星の山


火星には多くの火山が存在します。この写真は、バイキング計画の火星周回衛星から撮影された火星最大の火山、オリンポス山の様子です。オリンポス山の標高はおよそ2万4千メートル、山の裾野の広がりは約500キロメートルにもおよびます。

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1995年7月18日火曜日

超新星爆発の衝撃波


白鳥座ループとして知られるこの美しい構造は、超新星爆発によって発生した衝撃波が作り出す宇宙のアート作品です。ハッブル宇宙望遠鏡のWFPC2カメラによって撮影されました。

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1995年7月17日月曜日

バイキング2号から撮影された火星


NASAの火星探査機バイキング2号から1976年に撮影された火星の写真。火星は直接探査が行われその素性が明らかになるまで、宇宙人の存在が噂されるなど、人類の想像力をかきたててきました。

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1995年7月16日日曜日

火星探査の黎明期


人類の火星直接探査の歴史は1965年のマリナー衛星から始まりました。マリナー衛星は、火星上空約10000キロメートルまで接近し20枚ほどの写真を撮影しました。この写真はマリナー衛星が撮影した20枚の写真のうちの1枚です。

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1995年7月15日土曜日

直線上に並んだクレーター


ボイジャー1号は、1979年に木星の衛星カリストの表面に直線上に並んだクレーターを発見しました。直線状にクレーターが形成される理由は長らく謎として残っていましたが、1994年のシューメーカー・レビ彗星が直線状に分離し木星に衝突した後、このクレーターと類似した衝突痕を木星表面に残したことから、同様の彗星の衝突で形成されたものだと現在では考えられています。

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1995年7月14日金曜日

シューメーカー・レヴィ彗星が木星に激突した跡


シューメーカー・レビ彗星が木星に激突した痕跡を写しだした写真。木星の赤道よりもやや南方の中緯度部分に、直線上に連なって見える数個の黒い斑点が衝突痕。

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1995年7月13日木曜日

宇宙に映える真珠のネックレス


シューメーカー・レビ彗星が潮汐力によって分裂し一列に連なっている様子。まるで宇宙に映える真珠のネックレスのようです。この写真はハッブル宇宙望遠鏡によって撮影されました。シューメーカー・レビ彗星は、1994年に木星に激突し消滅しました。

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1995年7月12日水曜日

超新星爆発直前のりゅうこつ座イータ星


りゅうこつ座イータ星は大質量で進化の最末期の星です。星を構成する物質の多くを既に周辺に放出し、中心に残っている星の周りに巨大な星雲を形成しています。今にも超新星爆発を起こすかもしれない星としても知られています。この写真はハッブル宇宙望遠鏡によって撮影されたものです。

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1995年7月11日火曜日

アインシュタインの十字架


前景にある重い天体の重力場によって背後にある天体の像がゆがめられる現象を重力レンズと呼びます。重力レンズによって作られる像の中でも、特に背後の天体の像が四つに分かれ十字状になる場合は「アインシュタインの十字架」と呼ばれます。この写真はウイリアム・ハーシェル望遠鏡が捕らえたアインシュタインの十字架です。前景、背景の天体の変化によって時間とともに像が変化します。

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1995年7月10日月曜日

Abell2218銀河が引き起こす重力レンズ効果


非常に質量の大きな天体の周りでは一般相対論的効果によって光が曲げられ、あたかもそこにレンズがあるかのような光の屈折現象が見られる場合があります。この映像は、銀河団によって引き起こされた重力レンズ効果の様子をとらえたものです。星団背景に存在する銀河の光が重力レンズによってアーク状に引き伸ばされている様子が見えています。

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1995年7月9日日曜日

アポロ13号が燃え尽きる様子


事故を起こしたアポロ13号のサービスモジュールと月着陸船は、最終的に地球大気に突入して燃え尽きました。この写真は、サービスモジュールと月着陸船がまさに地球大気で燃えている状況をとらえたものです。

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1995年7月8日土曜日

損傷したアポロ13号


アポロ13号はサービスモジュールの酸素タンクの爆発により月着陸ミッションを断念しました。この写真は、宇宙飛行士が撮影した損傷したサービスモジュールの様子です。頑丈に設計されたはずの外板が吹き飛び内部の機器が丸出しになっている様子がわかります。

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1995年7月7日金曜日

アポロ13号から撮影された月の裏側


アポロ13号が宇宙空間で事故を起こし九死に一生を得た話は有名ですが、この月の裏側の写真は、事故を起こしたアポロ13号が、地球への帰還の唯一の方法として月を周回する軌道を通ったときに撮影されたものです。死に直面した状況でも写真を撮影する精神的余裕があるところに訓練された宇宙飛行士のすごさを感じます。

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1995年7月6日木曜日

土星と二つの衛星


1981年にボイジャー2号によって撮影された土星。画面右下に二つの衛星が小さく写っています。土星の衛星は、リング構造の形成に深くかかわっていると考えられています。

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1995年7月5日水曜日

土星の夜側


1980年にボイジャー1号によって撮影された土星。太陽と反対側にくっきりと影ができている様子が見えます。影の中はいわゆる「夜」の部分に相当しますが、夜側の土星は地球からは決して直接観測することはできません。観測衛星ならではの貴重な写真です。

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1995年7月4日火曜日

花火星雲


花火星雲は天文学者の間ではGK Perという名前の変光星として知られています。この星雲は、1901年に GK Per が起こした新星爆発によって形成されました。爆発当時には、肉眼でも確認できるほどの明るさになりましたが、現在では望遠鏡の助けを借りないと確認することができません。星雲がこのような花火のような不連続な構造になる原因は未だに明らかになっていません。

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1995年7月3日月曜日

オリオン大星雲


オリオン大星雲(M42)は、オリオン座の三つ星のすぐ南側にあり肉眼でも容易に確認できます。この星雲には生まれたばかりの星が埋没しています。オリオン星雲内の星の年齢は約10万年程度と考えられています。太陽の年齢が約50億年であることを考えると、いかにその年齢が若いかが理解できるでしょう。

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1995年7月2日日曜日

車輪銀河


車輪銀河と呼ばれるこの特徴的な形の銀河は、大小二つの銀河の衝突によって形成されたと考えられています。大きな銀河を小さな銀河が突き抜けるとき、あたかも水面に小石を投げ込んだかのように密度波がリング状に広がり、写真に見られるような車輪状の形状が作られrます。

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1995年7月1日土曜日

ウイルソン山天文台のフーカー望遠鏡


ウイルソン山天文台のフーカー望遠鏡。エドウィン・ハッブルは、この望遠鏡を用いて、銀河が恒星の集団であることを初めて明らかにしました。反射鏡の直径は約250センチです。ウイルソン山天文台に行くとガイド付きで現物を見学することができます。

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