ハッブル宇宙望遠鏡(HST)の修理を行うために行われたスペースシャトルミッション(STS-61)は、それまでに行われたスペースシャトルミッションの中で最も難しいものの一つでした。この修理ミッションは、1993年12月2日に打ち上げられたスペースシャトル・エンデバー号によって行われ、宇宙飛行士はHSTの修理のために合計5回の宇宙遊泳を行いました。ミッションに参加したストーリー・マスグレイブ宇宙飛行士はHSTの修理のために8時間にも迫ろうという長時間の宇宙遊泳を行いました。この時の宇宙遊泳時間はNASA史上2番めの記録です。この写真はマスグレイブ宇宙飛行士が修理を行っているところです。修理ミッションは大成功のもとに終了し、宇宙飛行士の宇宙空間での作業能力の高さを示すとともに、HSTの寿命を大きく引き伸ばすことに成功しました。
(執筆:2017/11/14)