これは1990年にROSAT衛星から撮影された月のX線写真です。半分は明るく半分は暗く見えています。X線で明るく見えている部分は太陽からのX線の反射して輝いています。暗い側にも多少のX線が検出されているようがわかりますが、これは太陽風が月面に衝突して発生したX線だと考えられています。月とは無関係の背景部分にもX線が検出されていますが背景X線の起源については未だに定説がありません。しかし、後年行われたより角度分解能の高い観測によって、背景X線放射の85%以上が点源起源であることが明らかにされました。
NASAが毎日更新している Astronomy Picture of the Day (APOD) に簡単な日本語の解説を加えて紹介しているAPODのファンページです。1995年6月の本家サイト運営開始日に遡って「古い写真から順番に」紹介していますので最新のAPODとは少し違った楽しみ方ができると思います。随時更新。オリジナルページは、こちら⇛http://apod.nasa.gov/apod/astropix.html
1995年8月31日木曜日
月のX線写真
これは1990年にROSAT衛星から撮影された月のX線写真です。半分は明るく半分は暗く見えています。X線で明るく見えている部分は太陽からのX線の反射して輝いています。暗い側にも多少のX線が検出されているようがわかりますが、これは太陽風が月面に衝突して発生したX線だと考えられています。月とは無関係の背景部分にもX線が検出されていますが背景X線の起源については未だに定説がありません。しかし、後年行われたより角度分解能の高い観測によって、背景X線放射の85%以上が点源起源であることが明らかにされました。
1995年8月30日水曜日
軌道に浮かぶスカイラブ
スカイラブは1973年にサターン5型ロケットによって打ち上げられた宇宙ステーション(宇宙実験室)です。スカイラブには宇宙飛行士が長期間滞在し、尾錠重力環境を利用して様々な実験や観測が行われました。天文学関係では、紫外線やX線の観測が行われ、多くの重要な成果が得られました。スカイラブは1979年7月11日に大気圏へ落下させることで焼却処分されその使命を終えました。
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1995年8月29日火曜日
NASAが開発した最大のロケット
1969年7月16日に打ち上げられたサターン5型ロケット。この時の打ち上げは、アポロ11号のクルーを月面へと運ぶのが目的でした。サターン5型ロケットは、これまでNASAが開発したロケットの中で最大のものです。
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1995年8月27日日曜日
塵だらけの銀河 ケンタウルスA
ケンタウルスAは非常に変わった銀河として知られています。その一番の特徴は異常に塵が多いことです。我々の銀河系にも塵は含まれていますがケンタウルスAに比べるとその量はほんのわずかです。ケンタウルスAの大量の塵の中では今も多くの星が形成されているため、この銀河には若い星が多く見られます。このような塵の多い銀河は、複数の銀河の衝突合体によってできたと考えられています。
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1995年8月26日土曜日
ガンマ線バーストの分布図
この図は、コンプトンガンマ線観測衛星がとらえた800個ほどのガンマ線バーストの位置を表した図です。コンプトン衛星の観測以前は、ガンマ線バーストは銀河系のディスク面に分布すると考えられていましたが、コンプトン衛星の発見によって、ガンマ線バーストが銀河系の外で起こっている現象であることがほぼ確実となりました。(現在では、遠方銀河で起こる特別な超新星爆発でガンマ線バーストを説明する説が有力となっています。)
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1995年8月25日金曜日
ウエスト彗星の二つの尾
ウエスト彗星から2つの尾が伸びている様子です。2つの尾のうち青っぽいのは、主にイオン化されたガスがから構成されるイオンテール、白っぽいものは、主にダスト粒子から構成されるダストテールです。ガスは太陽光に敏感に反応するため、青っぽいイオンテールは常に太陽と反対の方向に形成されます。
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16世紀の探検家の遺志を継ぐ探査機マゼラン
この画像は金星の表面探査を行ったマゼラン探査機のコンピューター・グラフィックスです。この探査機の名前は、16世紀の有名な探検家マゼランにちなんでつけらました。マゼランが地球上の新たな地平を目指したように、マゼラン探査機も人類未踏の太陽系の地平を目指したのです。
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