1995年11月5日日曜日

核実験監視衛星ヴェラ


1963年10月、米空軍は核実験禁止条約に基づく監視衛星を打ち上げました。 核実験禁止条約では、締結国が地球大気内及び宇宙空間で核実験を行うことを禁止しています。このイラストに描かれている核実験監視衛星ヴェラは、宇宙空間から地上の核実験をモニターする技術を開発するための実証実験として打ち上げられました。「ヴェラ」という名前にはスペイン語で「監視する」という意味があります。結局、ヴェラが運用されている間に核実験は一度も検出されませんでしたが、その代わり、後にガンマ線バーストと呼ばれるようになった強烈なガンマ線の閃光が宇宙空間から検出されました。この発見は、その後の天文学の発展に大きな影響を与えました。

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