これは1990年にROSAT衛星から撮影された月のX線写真です。半分は明るく半分は暗く見えています。X線で明るく見えている部分は太陽からのX線の反射して輝いています。暗い側にも多少のX線が検出されているようがわかりますが、これは太陽風が月面に衝突して発生したX線だと考えられています。月とは無関係の背景部分にもX線が検出されていますが背景X線の起源については未だに定説がありません。しかし、後年行われたより角度分解能の高い観測によって、背景X線放射の85%以上が点源起源であることが明らかにされました。