NASAが開発したガリレオ探査衛星は約6年前に木星に向けての長い旅に出発しました(注:この写真がAPODでリリースされたのは1995年12月です)。そして、これからおよし24時間で目的地に到着します。1995年12月7日に予定通り木星に到着すると、ガリレオ衛星は木星の周回軌道に入り、軌道上から探査機を木星に投下するという、人類史上初めての探査に取り組むことになります。ハッブル宇宙望遠鏡で撮影されたこの木星の写真には、ガリレオ衛星から探査機が投下される予定の場所が矢印で示されています。探査が成功すれば、投下された探査機から、木星大気の温度や化学組成などの情報が送られてきます。周回軌道を回る衛星は、探査機の投入の後も、およそ2年間木星の周りを回りながら観測を継続する予定となっています。ガリレオ衛星がもたらすであろう観測データによって、我々人類が持つ木星の知識が深まるだけでなく、太陽系の起源を探る上での重要なヒントも得られると考えられています。
(執筆:2017/12/7)