1995年12月3日日曜日

M81で起こった超新星爆発が放つX線


M81と呼ばれる銀河の中で1993年に星が爆発しました。この爆発は、重い星がその一生の最後に起こす「超新星爆発」と呼ばれる種類の爆発です。このX線写真はASCAという装置によって撮影されたもので、超新星爆発によって撒き散らされた高温の物質が写っています(注:ASCAは、Advanced Satellite for Cosmology and Astrophysicsの略)。M81は比較的近傍の銀河なので、爆発跡の様子を観測的に詳しく調べることができます。ASCAによるX線観測も爆発後に行われた詳細な観測的研究の一つです。X線は地球の大気で吸収されてしまうので地上から観測することはできません。したがって、この写真も宇宙空間から撮影されたものです。爆発跡から放射されるX線を詳しく解析することで、撒き散らされた物質の組成や温度を調べることができます。
(執筆:2017/12/6)

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