1996年2月11日日曜日

人類史上初めての人工衛星


スプートニク(Sputnik)という言葉には「旅行仲間」という意味があります。この言葉の無邪気な響きとはまったく対照的に、ソ連が1957年10月4日に人類史上初めて人工衛星「スプートニク1号」の打ち上げに成功したことは、西側自由主義世界に衝撃を与え、米国にNASAが創設され、その後、月着陸へと至る米ソ間の宇宙開発競争が引き起こされるきっかけとなりました。スプートニク1号は、重量約83キログラム、直径約56センチメートルの球体で、4つのホイップアンテナとバッテリー駆動の送信機を搭載していました。スプートニク1号の送信機は、打ち上げ後 23日間にわたって地球人類に向けて連続的に電波信号を送信し続けました。それからわずか1ヵ月後の1957年11月3日、ソ連はスプートニク2号によって、生きた「犬」を軌道に乗せることに成功したのです。
(執筆:2019/10/22)

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