開闢直後の宇宙はどのような姿だったのでしょうか。ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した上の写真は、極めて遠方の宇宙の様子を写したものです。宇宙はその始まり以来、ずっと膨張を続けているので、昔の宇宙は今の宇宙よりもサイズが小さかったことになります。この写真に写っているのは、サイズが現在の3分の1だったころの宇宙の様子です。当時の宇宙は、銀河の大部分がお互いに衝突して相互に作用を及ぼし合っている激しい世界でした。この写真に写っている銀河も、多くのものが激しい相互作用によって形が歪んでいることがわかります。現在の宇宙には、銀河の集まりである銀河団が多数存在しますが、銀河団が形成されたのはこの時期だと考えられています。
(執筆:2019/7/26)
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