テティスは土星の衛星の中でも比較的大きく土星に近い軌道を周っています。テティスは、ボイジャー衛星1号と2号の両方で直接探査が行われました(ボイジャー1号による探査は1980年に、ボイジャー2号による探査は1981年に行われました)。テティスを構成する成分はほとんどが氷(固体の水)であることが知られています。テティスには直径がテティス自身の直径にも匹敵するような非常に大きなクレーターがあることが知られています(注:この写真には写っていないようです)。このような大きなクレーターが存在するにも関わらずテティスが今の状態で存在していることから、クレーターができた当時にはまだ完全にテティスは固まっておらず温度の高い柔らかな状態であったのだろうと考えられています。テティスの周りには、テレストとカリプソという2つの衛星が存在し、2つはほぼ同じ軌道を周回しています。テティスは1684年にジョヴァンニ・カッシーニによって発見されました。
(執筆:2017/11/29)