1995年11月11日土曜日

レッドスプライト


最近、「レッドスプライト」と「ブルージエット」と呼ばれる2種類の新しいタイプの雷が発見されました。この2つの雷は大気圏の非常に高層で発生します。レッドスプライトは、雲から上方の電離層(地表からの高度約90キロメートル)に向かって走る稲妻です。レッドスプライトは、稲光の色が特徴的な赤色であることからこの名前が付いています。レッドスプライトが発生する時間はほんの一瞬です。実はかなり以前からレッドスプライトの存在は示唆されていましたが、実際に発生しているところを映像に収めることは難しく、1994年に行われた高速カメラを用いた観測でようやくその姿が明らかとなりました。現在のところ、なぜレッドスプライトが発生するのか、そのメカニズムについては十分には解明されていません。
(執筆:2017/11/8)

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1995年11月10日金曜日

スペースシャトルと稲妻


「雷」という現象は、実はまだ十分に理解されている訳ではありません。雷は地球以外にも、金星、木星、土星などの大気中でその発生が確認されています。雲の中で粒子どうしが衝突することによって、雲の中に正電荷と負電荷を持った領域ができ、2つの相反する電荷を持つ領域の距離が近づく時に放電が起こる現象が雷だと考えられています。地球上では平均して毎秒100回以上の落雷が発生しています。この写真は、打ち上げ直前のスペースシャトルのごく近くに落雷した時の様子を記録したものです。落雷が発生した時は、周りに何もない平坦な場所にいると大変危険です。
(執筆:2017/11/7)

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1995年11月9日木曜日

ソンブレロ銀河 M104


ソンブレロ銀河として知られるM104は我々天の川銀河の比較的近傍にある渦巻銀河です。明るい銀河の中央に見える特徴的な黒い帯と周辺に散在する球状星団がその名前の由来となっています(ソンブレロはメキシコで広く使用されている「帽子」の名前です)。ソンブレロ銀河の中心部分からはX線が検出されることから、中心部分で何らかの高エネルギー現象が起こっていると考えられています。検出されたX線の性質を詳しく調べると、中心領域に存在する星が大変な高速度で運動していることがわかります。このことから、天文学者はソンブレロ銀河の中心部分に巨大なブラックホールが存在すると考えています。この写真は、キットピーク国立天文台の0.9メートル望遠鏡で撮影されたソンブレロ銀河の可視光(青い光)の画像です。
(執筆:2017/11/3)

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1995年11月8日水曜日

宇宙をシミュレートする


この図の立方体は、グランドチャレンジ・コスモロジーコンソーシアム(GC3)によって行われたシミュレーションの結果を表しています。この立方体のサイズは非常に巨大で、一辺の長さを横切るのに光の速度で5億年かかります(つまり、一辺5億光年)。青い部分は低密度のガス、赤い部分は高密度のガスを表しています。宇宙が生まれた瞬間は物質とガスの分布は非常に均一だったと考えられていますが、GC3のシミュレーションは宇宙が進化するとともに重力の影響で密度の高い領域が形成されていくことを示しています。このシミュレーションは、宇宙の3分の1がゆっくりと動く低温の暗黒物質、3分の2が速く動く高温の暗黒物質でできているという仮定のもとに行われましたが、シミュレーションの結果は実際の宇宙の観測結果とよく一致していることが知られています。
(執筆:2017/11/2)

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1995年11月7日火曜日

イーグル星雲で暖められているタマゴ


イーグル星雲(M16)の中に横たわるガス塊の突端に「EGG」と呼ばれる種類の星形成領域があることが知られています。EGGは「Evaporating Gaseous Globules」という英語を表す略語で、濃い分子水素ガスがこれから星になろうとしている領域です。イーグル星雲のEGGの中では既に赤ちゃん星が幾つか誕生しており、それら生まれたばかりの赤ちゃん星からでる光で、周りのガスが照らし出されています。この写真は、ハッブル宇宙望遠鏡に搭載された広視野カメラで撮影されたものです。
(執筆:2017/11/1)

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1995年11月6日月曜日

尖塔の上に輝く星々


夜空に輝く星星はどのように生まれるのでしょうか。ハッブル宇宙望遠鏡によって鷲星雲M16の一部を捉えたこの美しい写真は、我々に星の誕生の瞬間を理解するためのヒントを与えてくれています。写真の中で黒い塔の様に見えている場所には、分子水素と塵からなる濃い星間ガスが漂っています。塔の太さは差し渡し数光年ほどです。塔に含まれるガスは自己重力で収縮し、その中から星が生まれつつあります。塔の先端には生まれたばかりの星が明るく輝き、星の誕生の現場を明るく照らし出しています。

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1995年11月5日日曜日

核実験監視衛星ヴェラ


1963年10月、米空軍は核実験禁止条約に基づく監視衛星を打ち上げました。 核実験禁止条約では、締結国が地球大気内及び宇宙空間で核実験を行うことを禁止しています。このイラストに描かれている核実験監視衛星ヴェラは、宇宙空間から地上の核実験をモニターする技術を開発するための実証実験として打ち上げられました。「ヴェラ」という名前にはスペイン語で「監視する」という意味があります。結局、ヴェラが運用されている間に核実験は一度も検出されませんでしたが、その代わり、後にガンマ線バーストと呼ばれるようになった強烈なガンマ線の閃光が宇宙空間から検出されました。この発見は、その後の天文学の発展に大きな影響を与えました。

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