ラベル 観測衛星 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 観測衛星 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

1996年2月20日火曜日

ASCA X線望遠鏡


宇宙科学衛星「ASCA」(打ち上げ時にAstro Dから改称)は、本日で打ち上げ3周年を迎えます。銀河系M31と重なって見えるASCAは、NASAが科学機器の一部を提供した日本の科学衛星です。ASCAには4台の大口径X線望遠鏡が搭載されています。そのうちの2台にはガスイメージング分光器(GIS)、残りの2台には固体撮像分光器(SIS)が搭載されています。ASCAは、高エネルギー宇宙線が超新星爆発から膨張するガスの中で生成されることを示す最新の証拠をもたらしました。また、クエーサー、超新星残骸、矮小新星、パルサー、銀河団、そしてあらゆる方向からやってくるように見える謎のX線背景放射についても、3年間の運用で貴重なデータを得ることができました。
(翻訳:2023/1/29)


関連記事

X線観測衛星 XTE
X線で見た空
アンドロメダ銀河 M31 のX線源

<<トップページへ>>

1996年1月3日水曜日

X線観測衛星 XTE


X線観測衛星 XTE(後に、RXTEと改名)は、1995年12月30日にデルタロケットで打ち上げられました。この観測衛星の主たる目的は、X線天体が放射するX線強度の速い時間変化を測定することでした。XTEには3台のX線検出器が搭載されました。PCAとHEXTEの2つの検出器は、これまで最も広いエネルギー範囲のX線を、最も細かい時間分解能で観測することを可能としました。これらの装置によって、ブラックホール、中性子星、白色矮星などを含む恒星系が観測されたほか、活動銀河中心のX線特性の調査も行われました。もう一つのASMと呼ばれる検出器では、90分毎に全天をスキャンして、新しく現れるX線源や既知のX線源の時間変動の探索が行われました。
(執筆:2019/7/22)

関連記事


1995年11月5日日曜日

核実験監視衛星ヴェラ


1963年10月、米空軍は核実験禁止条約に基づく監視衛星を打ち上げました。 核実験禁止条約では、締結国が地球大気内及び宇宙空間で核実験を行うことを禁止しています。このイラストに描かれている核実験監視衛星ヴェラは、宇宙空間から地上の核実験をモニターする技術を開発するための実証実験として打ち上げられました。「ヴェラ」という名前にはスペイン語で「監視する」という意味があります。結局、ヴェラが運用されている間に核実験は一度も検出されませんでしたが、その代わり、後にガンマ線バーストと呼ばれるようになった強烈なガンマ線の閃光が宇宙空間から検出されました。この発見は、その後の天文学の発展に大きな影響を与えました。

関連記事