最近、「レッドスプライト」と「ブルージエット」と呼ばれる2種類の新しいタイプの雷が発見されました。この2つの雷は大気圏の非常に高層で発生します。レッドスプライトは、雲から上方の電離層(地表からの高度約90キロメートル)に向かって走る稲妻です。レッドスプライトは、稲光の色が特徴的な赤色であることからこの名前が付いています。レッドスプライトが発生する時間はほんの一瞬です。実はかなり以前からレッドスプライトの存在は示唆されていましたが、実際に発生しているところを映像に収めることは難しく、1994年に行われた高速カメラを用いた観測でようやくその姿が明らかとなりました。現在のところ、なぜレッドスプライトが発生するのか、そのメカニズムについては十分には解明されていません。
(執筆:2017/11/8)
関連記事
スペースシャトルと稲妻ガリレオ衛星が捕らえた地球と月
最後のアポロミッションで撮影された地球
トップページ