1996年1月24日水曜日

ハッブル・ディープ・フィールド


上の画像は、ハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された「ハッブル・ディープ・フィールド」と呼ばれる深宇宙を写し出した写真の一部です。この写真は、可視光の波長で、おおぐま座の一部を非常に長い時間(10日間)に渡って露光して撮影されたもので、様々な形や色の銀河が写し出されています。写真の中で最も暗い銀河は、肉眼で見える星の約40億分の1の明るさです(等級では約30等に相当)。暗い銀河ほど遠方に存在する銀河ですが、宇宙では遠方を見るほど過去を見ることになるので、写真の中で最も暗い銀河を見ることで宇宙が始まってから10億年もたたない昔の銀河の様子を知ることができます。このイメージデータは、銀河や宇宙の進化を研究するために世界中の天文学者や物理学者によって利用され、多くの研究成果を産み出しました。
(執筆:2019/8/10)

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