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1996年3月4日月曜日

天王星最大の月 タイタニア

 


谷とクレーターが混在するいびつな地形のタイタニア。NASAの惑星間探査機ボイジャー2号は、1986年にこの天王星の衛星を通過し、上の写真を撮影しました。その後、この写真は無線で地球に送信さ れました。タイタニアの谷はアリエルと似ていることから、タイタニアは遠い過去に何らかの未知の激しい表面変化を経験したことがわかります。タイタニアは天王星最大の衛星ですが、天王星の姉妹惑星である海王星の最大の衛星トリトンよりはるかに小さいです。タイタニアは、天王星の周りを回る大きな汚い氷の塊で、半分が水の氷、半分が岩でできています。タイタニアは1787年、ウィリアム・ハーシェルによって発見さ れました。
(翻訳:2023/2/1)

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1996年3月3日日曜日

天王星の月アリエル:渓谷の世界

 


アリエルの谷は何によって作られたの でしょうか?1986年1月、ボイジャー2号がこの天王星の衛星を通過したとき、この疑問が浮かびました。天王星の古代の潮汐による加熱が、地震や惑星表面の大規模な移動を引き起こしたのではと推測さ れます。いずれにせよ、この凍てつく月を覆う巨大な谷の網目構造が発見され、現在では多くの谷の底に未知の物質が付着していることが明らかになっています。アリエルはミランダの次に天王星に近い衛星で、水の氷と岩石がほぼ半分ずつで構成されています。アリエルは1851年にウィリアム・ラッセルによって発見されました。
(翻訳:2023/2/1)


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1996年1月20日土曜日

水星のカロリス盆地


太陽に最も近い惑星である水星の表面には、地球の月に似て、多くのクレーターが存在しています。水星の地形を詳しく観察すると、月表面の地形との様々な類似性に気づきます。例えば、上の写真(中央よりもやや下)には、小惑星との衝突で形成されたと考えられている円形に窪んだ盆地「カロリス盆地」が見えますが、この地形は月表面の「東の海」と非常に似ています。カロリス盆地の直径は1000キロメートル程度で、太陽接近時に太陽側に面する位置に立地しているため、水星が最接近する時には高温にさらされます。
(執筆:2019/7/31)

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1995年12月1日金曜日

ペガサス座51番星に見つかった系外惑星


私達人類は広大な宇宙の中で孤独な存在なのでしょうか?1995年の10月、人類はその問いに対する答えに一歩近づきました。二人の天文学者(マイケル・メイヤーとディディエ・ケロー)が、ペガサス座51番星に少なくとも1つの惑星が存在することを発見したのです。この写真中央に明るく写っているのがペガサス座51番星です。ただし、発見された惑星をこの写真で確認することはできません。惑星は、その重力による51番星の僅かな動きを検知することで存在が証明されました。これまで、太陽系以外で惑星が発見された例は少なく(注:2017年においては、数百個の系外惑星が確認されています)、惑星が見つかった場合でも、その惑星が中性子星であるなど、太陽系の状況とはかけ離れたものでした。しかし、このペガサス座51番星に発見された惑星の場合、51番星が太陽と似た星であるため、これまでとは異る意味合いを持ちます。51番星に発見された惑星は、恒星に近い軌道を公転する木星に似たタイプの惑星だと考えられており、その公転周期は4日ほどです。(写真の中に見える十字線は、観測装置によって人工的に作り出された光学パターンであって、実際の星の形を表すものではありません。)
(執筆:2017/12/3)

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