1996年1月12日金曜日

東の海


月面上で「東の海」と呼ばれている場所には、大変印象的な地形が見られます。東の海の最大の見どころは、直径約1000キロメートルにも及ぶ巨大なクレーターです。このクレーターは30億年以上前に、小惑星サイズの天体が衝突してできたと考えらています。1967年にNASAの月探査機 ルナ・オービター4号によって撮影された上の写真を見ると、クレーターの内部に同心円状の模様が3つ写っていることがわかります。これは天体の衝突によって月の地殻に生じた波紋だと解釈されています。残念ながら、東の海は、月の西の端にあるため地球から直接見ることはできません。
(執筆:2019/7/25)

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