宇宙科学衛星「ASCA」(打ち上げ時にAstro Dから改称)は、本日で打ち上げ3周年を迎えます。銀河系M31と重なって見えるASCAは、NASAが科学機器の一部を提供した日本の科学衛星です。ASCAには4台の大口径X線望遠鏡が搭載されています。そのうちの2台にはガスイメージング分光器(GIS)、残りの2台には固体撮像分光器(SIS)が搭載されています。ASCAは、高エネルギー宇宙線が超新星爆発から膨張するガスの中で生成されることを示す最新の証拠をもたらしました。また、クエーサー、超新星残骸、矮小新星、パルサー、銀河団、そしてあらゆる方向からやってくるように見える謎のX線背景放射についても、3年間の運用で貴重なデータを得ることができました。
(翻訳:2023/1/29)
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