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1996年1月15日月曜日

銀河団が形成された頃の宇宙


開闢直後の宇宙はどのような姿だったのでしょうか。ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した上の写真は、極めて遠方の宇宙の様子を写したものです。宇宙はその始まり以来、ずっと膨張を続けているので、昔の宇宙は今の宇宙よりもサイズが小さかったことになります。この写真に写っているのは、サイズが現在の3分の1だったころの宇宙の様子です。当時の宇宙は、銀河の大部分がお互いに衝突して相互に作用を及ぼし合っている激しい世界でした。この写真に写っている銀河も、多くのものが激しい相互作用によって形が歪んでいることがわかります。現在の宇宙には、銀河の集まりである銀河団が多数存在しますが、銀河団が形成されたのはこの時期だと考えられています。
(執筆:2019/7/26)

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1996年1月14日日曜日

遠方の銀河団


上の写真は、1994年にハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された「CL0939+4713」という名前の遠方の銀河団の写真です。この写真に写っている天体は全て銀河です。銀河には、大きく分けて楕円銀河と渦巻銀河の2つのタイプが存在することが知られていますが、興味深いことに、この写真に写っている銀河は、そのほどんど全てが渦巻銀河です。それまで知られていた近傍の銀河団では、渦巻銀河よりも楕円銀河の方が多かったのですが、渦巻銀河と楕円銀河の比率が遠方の銀河団では逆転する場合があることがこの写真によって示されました。
(執筆:2019/7/25)

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1996年1月8日月曜日

局部銀河群に属する NGC205銀河


我々の天の川銀河は単独で存在しているわけではなく、局部銀河群として知られる25個程度の銀河からなるグループに属しています。局部銀河群には、アンドロメダ銀河(M31)、M32、M33、大小マゼラン雲、ドゥインゲルー1銀河、その他多くの不規則銀河や矮小楕円銀河が含まれます。この写真の「NGC205」も局部銀河群のメンバーです。NGC205は、M32と同様にアンドロメダ銀河(M31)の伴銀河でもあり、M31の中心の南側に位置しています。この銀河は楕円銀河に分類されますが、通常は年老いた星のみで構成される楕円銀河としては珍しく、星形成の兆候が見られることで知られています。
(執筆:2019/7/23)

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1995年9月17日日曜日

かみのけ座銀河団に属する数千の銀河


この写真には多くの光の点が写っていますがそのほとんどは「かみのけ座銀河団」に属する銀河です。かみのけ座銀河団には数千個の銀河が属しています。上の写真に写っている光の点の一つ一つは、それぞれが我々の銀河系と同じように、1千億個程度の恒星から構成された恒星の大集団です。かみのけ座銀河団は比較的地球から近い銀河団として知られていますが、それでもこの銀河団までの距離は数億光年もあります。銀河団自体の大きさもかなり巨大で、差し渡しが数百万光年もあります。この画像は、Skyviewというバーチャル天文サイトから取得されたものです。Skyviewでは電波からガンマ線まで様々な波長の天文画像を楽しむことができます。

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