この画像は、銀河系X線源(GX5-1)の月掩蔽の前後で、月の背後にX線星が光っている様子を撮影したものです。この画像は、軌道上観測衛星ROSATのデータを用いて作成された擬似カラー画像で、黄色は高エネルギーX線(主にGX5-1からのもの)、赤は低エネルギーX線(月が太陽からのX線を反射したもの)で構成されています。GX5-1は、中性子星と伴星が質量中心を中心に互いに公転している連星系です。伴星の外側にあるガスは、中性子星に向かって落下し、中性子星の周りに円盤状に蓄積さ れます。この円盤状の物質が中性子星の重力の井戸の奥へと流れ込み、最終的に中性子星の表面に降り注ぎ、その際にものすごい高温と高エネルギーのX線が発生するのです。
(翻訳:2023/1/31)