1996年2月13日火曜日

7,000個の星と天の川


 この空のパノラマは、実は絵なんです。1940年代、スウェーデンのルンド天文台の天文学者クヌート・ルンドマルクの監修のもとに作られました。天の川銀河の平面を中心に、銀河の北極を頂点とする楕円形に、数学的な変形を加えて全天を描き出したものです。7,000個の星が白い点で描かれており、その大きさは明るさを示している。天の川の雲は、人口密度の高い銀河面において、実際には分解できない暗い星々の光を合わせたもので、暗黒のダストレーンによって分断さ れつつ、精密に描かれています。全体的に写真のようなクオリティで、目に見える星空を表現しています。見覚えのある星座はありますか?まず、写真の右端、銀河系面のすぐ下にオリオン座があり、右下には大マゼラン雲と小マゼラン雲がぼんやりと見えています。
(執筆J:2023/1/22)