1996年2月29日木曜日

ジュリアス・シーザーとうるう年

 



今日、2月29日は、比較的珍しい閏日です。アレクサンドリアの天文学者ソシゲネスの助言により、ローマの独裁者ユリウス・カエサルは、紀元前46年に4年に1度うるう日を含む暦法を作りました(上の写真はカエサル自らの意思で鋳造したコインです)。閏日を設けた理由は、地球が太陽を一周する時間で定義される1年が、実は正確な整数の日数(地球が1回転する時間)で定義されないからです。実は、この天文学的な定義に基づく1年は、約365.24219日なのです。もし、すべての暦年が365日であれば、4年に1日程度、実際の年とはずれてしまうことになります。その結果、7月(ユリウス・カエサルの死後に命名)は北半球の冬になってしまいます。そこで、ほとんどの年を365日とし、4年ごとに366日とすることで、暦年と実年をより一致させることにしました。この「ユリウス暦」は1582年まで使われましたが、教皇グレゴリウス13世は、400で割り切れる場合を除き、「00」で終わる年には閏年を設けてはならないと付け加え、さらに微調整を加えました。この「グレゴリオ暦」は、現在最も一般的に使われている暦法です。
(翻訳:2023/1/31)


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