この写真は、1994年の4月にスペースシャトル・エンデバー号の乗組員が撮影した、地球軌道の南側で発生したオーロラです。オーロラは、地球の磁場の影響で、太陽風に含まれる高エネルギの電子が地球の大気と衝突することによって生じる現象です。赤いオーロラは、大気の薄い高度約320キロメートルの高空で起こります。もう少し高度が低くなるとオーロラの色は緑がかったものとなり、さらに高度が低くなるとピンク色に発光することもあります。この写真では、オーロラの背景にオリオン座が写っています。写真に写っているオリオン座の星々がやや伸びた形をしているのはスペースシャトルの軌道運動の影響です。
(執筆:2017/11/13)