1995年11月25日土曜日

最もクリーンな土星の衛星 エンケラドゥス


エンケラドゥスは土星の第2衛星で、ミマスとテティスの間の軌道を公転しています。エンケラドゥスを構成する成分は主に固体の水(氷)で、その表面は太陽系の惑星・衛星の中で、もっとも純度の高い氷で覆われていると考えられています。エンケラドゥスの表面は氷ですっぽり覆われているため、可視光域の観察では白っぽく見えます。また表面には、クレーターは比較的少なく、特徴的な起伏が見られます(エンケラドゥスの表面の状況は、木星の衛星であるガニメデの表面と似ていると言われています)。このような特徴から、エンケラドゥスの表面は比較的最近、火山活動によって再形成されたのだろうと推測されています。エンケラドゥスは、1789年にウィリアム・ハーシェルによって発見されました。
(執筆:2017/11/30)

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