1996年1月22日月曜日

爆発寸前の星 ベテルギウス


上の写真(左上)は、ハッブル宇宙望遠鏡で撮影されたオリオン座で最も明るい星「ベテルギウス」です。ベテルギウスはオリオン座の左肩に位置する赤い星で(写真左の星図参照)、地球からの距離は約600光年です。この星は、星としての寿命がつきる直前の老人星で、温度は太陽よりも低いですが、大きさは太陽の1000倍以上もある非常に巨大な星です。もし、太陽の位置にベテルギウスを持ってくると、木星の軌道のさらに外側まで星の中に飲み込まれてしまいます。ハッブル宇宙望遠鏡の解像度では残念ながら見えませんが、ベテルギウスの表面には、非常に明るい構造(ホットスポット)があると考えられています。そして、この星は、そう遠くない将来、超新星爆発を起こして星としての寿命を終えると考えられています。
(執筆:2019/8/2)

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