1996年1月16日火曜日

散開星団 M11


太陽のような銀河系内の普通の恒星は、散開星団と呼ばれる星団の一員として生まれたと考えられています。 上の写真に写っているのは、 M11という名前の散開星団です。この星団は数千個の星からなる散開星団で、3000光年ほどの距離に位置しています。M11の星は、約1億5000万年前に同時に生まれたと考えられています。散開星団には、一般的に若くて青い星が多く属しています。星団には散開星団以外に球状星団と呼ばれる星団も存在しますが、両者には名前の由来となっている星団の形状以外にも明確な違いがあります。散開星団が主に若くて青い星の集団である一方で、球状星団は主に年老いた古い星の集団です。さらに散開星団は銀河面に分布し、球状星団は銀画面から外れた位置にも分布するなど、空間的な分布にも違いが見られます。
(執筆:2019/7/27)

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