この写真には赤い星雲を背景に黒い斑点状の領域が見ています。この黒い斑点状の領域はボック・グロビュールと呼ばれるガスとダストからできた星間雲です。ボック・グロビュールという名前はこの種類の天体を熱心に研究した天文学者 バート・ボックにちなんだものです。ボック・グロビュールは可視光線では輝いていないため、可視光の写真には通常は写りません。この写真のボック・グロビュールはIC2499という名前のHII領域の全景に位置しており、HII領域が自ら輝いているためにシルエットとしてその存在を知ることができます。