太陽表面では時としてフレアと呼ばれる高エネルギー現象が発生します。フレアが発生すると、高エネンルギーの原子や素粒子が宇宙空間へと放出されます。1991年6月15日に、非常に強力なフレアが体表表面で発生し、大量の中性子がフレアによって宇宙空間へと放出されました。この写真は、NASAのコンプトンγ線宇宙望遠鏡に搭載されたCOMPTELという検出器が、フレアによって宇宙空間へと放出された中性子を検出したことを示す画像です(カラーは人工的に着色されたものです)。スプレーを吹き付けたように検出器上で広がった形が見えています。高エネルギー粒子の観測では、可視光線での観測とは全く違った世界を垣間見ることができます。高エネルギー中性子によって作られたこの画像もその1例です。フレアによって太陽から噴出される高エネルギー粒子は、地球環境に大きな影響を与えるため、太陽活動は常時注意深くモニターされています。
NASAが毎日更新している Astronomy Picture of the Day (APOD) に簡単な日本語の解説を加えて紹介しているAPODのファンページです。1995年6月の本家サイト運営開始日に遡って「古い写真から順番に」紹介していますので最新のAPODとは少し違った楽しみ方ができると思います。随時更新。オリジナルページは、こちら⇛http://apod.nasa.gov/apod/astropix.html
1995年10月25日水曜日
高エネルギー中性子が描き出すアート作品
太陽表面では時としてフレアと呼ばれる高エネルギー現象が発生します。フレアが発生すると、高エネンルギーの原子や素粒子が宇宙空間へと放出されます。1991年6月15日に、非常に強力なフレアが体表表面で発生し、大量の中性子がフレアによって宇宙空間へと放出されました。この写真は、NASAのコンプトンγ線宇宙望遠鏡に搭載されたCOMPTELという検出器が、フレアによって宇宙空間へと放出された中性子を検出したことを示す画像です(カラーは人工的に着色されたものです)。スプレーを吹き付けたように検出器上で広がった形が見えています。高エネルギー粒子の観測では、可視光線での観測とは全く違った世界を垣間見ることができます。高エネルギー中性子によって作られたこの画像もその1例です。フレアによって太陽から噴出される高エネルギー粒子は、地球環境に大きな影響を与えるため、太陽活動は常時注意深くモニターされています。
ラベル:
コンプトンγ線宇宙望遠鏡,
宇宙線,
高エネルギー天文学,
太陽系