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1996年3月11日月曜日

ハッブル望遠鏡、冥王星の地図を作成

 

地球からの探査機はまだ冥王星を探査していませんが、天文学者はその表面を地図にする方法を見つけました。先週末、ハッブル宇宙望遠鏡のプレスリリースで、この遠くて小さな惑星の、初めて直接画像に基づいた見事な地図が公開されました。上の図は、コンピュータで作成された冥王星の表面地図の2つの逆半球の図です(北が上)。碁盤目状の模様は、コンピュータの技術によるもので、それぞれの碁盤目には100マイル以上の幅があります。この地図は、冥王星が 30 億マイルしか離れていないときに撮影されたハッブル宇宙望遠鏡の画像を基にしています。明るさの変化は、クレーターや盆地のような表面の特徴によるものかもしれませんが、窒素やメタンの霜の領域によるものである可能性が高いのです。この霜の領域は、将来のハッブル宇宙望遠鏡の観測で追跡できるような「季節的な」変化を示すはずです。そう、冥王星は地球の月の 2/3 の大きさしかないのに、惑星なのです!
(翻訳:2023/2/2)


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1996年2月12日月曜日

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寒くて遠い冥王星は、太陽系の中で地球からの探査機が訪れたことのない唯一の惑星です。かつて、この小さくて神秘的な惑星を描いたアメリカの郵便切手が発行され、その切手には「冥王星はまだ探査されていない」という一言が書かれていました。この切手に書かれた文言に触発されて、NASAジェット推進研究所の職員が冥王星探査計画を推し進めたという話が残っています。現在進行中の「冥王星エクスプレス」計画では、今後10年以内の探査機打ち上げを目指しています。上の図には、冥王星の表面に接近していく探査機の想像図が描かれています。三日月状の冥王星と、その右上に冥王星の惑星シャロン、冥王星の表面に薄く取り巻く青い大気などが描かれています。地球からの観測だけでは、非常に遠方に存在する冥王星のような惑星の詳細を知ることは困難です。直接探査から得られるデータは、冥王星を研究している研究者に多くの新しい知見をもたらすでしょう。冥王星の発見者である天文学者クライド・トンボー(Clyde Tombaugh)は、2月4日に90歳の誕生日を迎えました。
(執筆:2020/04/27)

注意:この記事は1996年2月に書かれた内容に基づいています。

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